最近は、起業したい。起業しようかな。と考えている方は多くいます。
事実、国も起業したいという人を応援する施策も多く見られるようになりました。
また、人によって起業する理由も様々です。
・自分の好きなことを突き詰めたいから
・自分の自由な裁量でやりたいから
・自分の力試しがしたいから
・今の会社のやり方に不満だから
・第二の人生を歩みたいから
・勤めていた会社が倒産したから
・リストラに会ったから
など
現実は、経営するのは難しい
しかし、現実はどうでしょう?
起業して5年後に生存している企業は15%、10年後は5%しか残っていないというデ-タがあります。
簡単に起業できる背景が出来るのはとてもいいことだと思います。
だけど、それで5年後に廃業なんてことになったら目も当てられません。
そんなことなら起業しないよ!なんていう人もいるでしょう。
いや、俺は15%に入ってやると強気な方もいるでしょう。
でも、問題はそこではありません。
15%の中に入る入らないなんていう話がしたくてこのデ-タを持ち出したわけではありません。
ちゃんとビジネスアイディアを持っていたのか?
そこに尽きるのです。
あえて言っておくと、成功のための要因は様々です。
勿論起業した後のほうが大変なこともあるしそっちの方が重要だという方もいるでしょう。
その通りだと思います。
ですが、今回は起業前という前提のもと話を進めさせて頂きます。
そしてビジネスアイディアをしっかり創出することはとても大切なことだと実感してください。
ここからが冒頭の
ビジネスアイディアを絞りだすこの方法を知るまで起業はしないでください!
の本題になるのですが、、、
ビジネスアイデアを創出するにあたって、まず自分自身がそもそも何をしたいのかという原点を明確にする必要があります。
独立起業、開業したいという原点はなにか?
この原点とは、自分自身が事業を行ううえでの本来的な事業目的(例えば「自分の夢を実現する」「社会に恩返しする」など)のことで、一般的に「理念」ともいいます。この「理念」がはっきりしていないと、起業準備はスタートできません。
そして、その「理念」を実現するためにどんな事業をするかを考えます。
それが「ビジネスアイデアの創出」です。
ビジネスアイデアの創出方法としては、自分自身が大事にしている価値観や将来実現したい夢など、個人的観点に基づいて事業を考える方法と、人口動態やの世間の価値観の変化、規制緩和など、社会的観点によって発生するビジネスチャンスをもとに、今までにない新たな事業を考える方法、この2つのアプローチがあります。
1、「個人的観点」によるアイデア創出方法
自分の趣味、嗜好や興味のあることから発想する
例えば、
「日本酒が好き」⇒ 居酒屋さん
「ゲ-ムが好き」 ⇒ ゲームデザイナ-、ゲ-ムプログラマ-
など、こんな単純ではないですが、自分の趣味や嗜好などを切り口にビジネスアイデアを創造します。
日常生活などで、不便や不満、不安に感じていることから発想するビジネスとは顧客の「不」を解消することだ、とよく言われます。
例えば、
「白髪が多くなってきたから年齢よりも老いて見られるのがいやだ」⇒ 美容院
「歳で買い物に行くのが億劫になってきた」 ⇒ 移動販売、宅配サービス
など、身の回りに「不」を解消しているビジネスが結構あると思います。
まずは、自分が不便・不満・不安に思っていることを洗い出してみましょう。
そこからビジネスアイデアがきっと生まれると思います。
2、「社会的観点」によるアイデア創出方法
以下の4つのキーワード(P・E・S・T)をもとに考えます。
P・E・S・Tといきなり言われて何のことと思われた方もいるかと思いますので、少し説明します。
P・E・S・TとはPEST分析といいます、PEST分析は「マーケティング」で有名なアメリカの経済学者フィリップ・コトラーが提唱した、市場調査などにおける外部環境要因(マクロ環境)を分析するための基本ツールです。
P:政治的環境(Political)⇒ 政治方針や法規制の改正など
2014年4月より消費税が8%に増税されることが決まりました。
現在、世間では増税前の「駆け込み需要」が発生しています。
住宅、自動車、機械設備等々、需要の前倒しかも知れませんが、増税が決まる(つまり政治方針が決まる)ことによって、ビジネスが広がったり、逆にしぼんだりすることが多々あるかと思います。
E:経済的環境(Economic)⇒ 景気動向、株価動向など
安倍政権の経済政策(いわゆるアベノミクス)では、1つの目標として「デフレを解消し、物価を引き上げる」ことが掲げられています。
ここ最近は大手企業を中心に景気が回復してきた、と報道されるようになってきました。
しかし、昔のように高価なものがそう簡単に売れない時代はまだまだ続くと思います。
そのような状況下で売上を伸ばしている会社もあります。
S:社会的環境(Sociological)⇒ 人口動態、社会動向など
介護関連のビジネスなどがそれに当たります。少子高齢化という人口動態を踏まえ、ビジネスを展開される方が最近増えてきています。
T:技術的環境(Technological)⇒ 新技術の開発など
ハイブリッド自動車や電気自動車の開発などによって、電気を長時間蓄えることができる電池の開発などが盛んに行われていますが、新技術が開発されたら、必ずその周辺に新たなビジネスが生まれます。
以上の観点から「ビジネスアイデア」を創出しましょう。
最後に
そしてそのビジネスアイデアについて、お客さまが対価(お金)を支払ってくれるほど魅力的なもので、競合には負けない何か(差別化された要素)を持っているかどうか、検証してみましょう。
できれば、思いついたアイデアを、家族や友達に話してみてください。
いろいろアドバイスがもらえると思いますよ。