今回の前提としては、あなたのお店の近くに同業店が出店しているような状況です。
そんな、同業店・競合店を観察するとどのようなことが分かるのか?
また、どういった点を見ればいいのか?さらには、その方法は?というところをシェアしていきたいと思います。
同業店舗や競合店を観察することで、何がわかるのか知る
観察することで分かることを、大枠で見ていくと、まず、同業店を利用する客層が分かります。
もし地元の人が多いようなら、それらの人にとって、さらに便利な場所を探して見てから出店するということも考えられます。
他には、同業店の商品を目当てにわざわざ遠方から来店している場合が多いなら、自店の商品がそれに対抗しうるかどうか、よく考えて見ることも出来ます。
また、観察によってあなたのお店のタ-ゲット層を同業店と同じにするのか、あるいは、それ以外の客層に絞るかも考えることができます。
その際の注意点としては、「学生向けでなければダメ」とか、「低価格商品でなければ売れない」というような思いこみは禁物です。
あなたのお店の運営上のメリットとは?
同業店を観察していると、時間帯別のお客さまの入り具合もわかります。
時間帯別の入客状況は、立地が近いので、ほとんど同じ様になります。
観察することで、ピ-ク時間帯に集中して入客しているようなら、その時間帯に同業店よりも効率の高い受け入れ態勢を取ることで、繁盛店にすることができるでしょう。
また、1日まんべんなく入客している状況なら、最小人数で店舗運営が出来るようにすることで収益が上がるはずです。
このように、同業店・競合店を観察することは、あなたのお店の運営をする上でも非常に役立つのです。
同業・競合店のチェックポイント
①:間口・奥行
建物の間口と奥行を、10cm単位で調べておきます。
メジャ-をもって測っていると不審に思われてしまうので、自分の靴の大きさなどと比べると分かりやすい方法です。
また、間口の障害を、どんな工夫でそれを解決しているのかも見ておくとあなたのお店でも役に立つでしょう。
②:看板と看板間口
看板の視界性を観察し、その看板がどこにいる人たちに向けられたものであるか?を考えて見ましょう。
③:営業階層や階段
同業店がビルの何階で営業しているかについても調べましょう。
特に気を付けて調べることは、「到達方法」は念入りに調べるべきです。
別のビルから直接来られる通路があったり、ビル駐車場に行きやすいなど特別なアクセス方法があったりすることがあるからです。
必ずそういった原因があるはずなので念入りに調べてみましょう。
④:面積と地形
※地形:じがたと呼びます。正方形に近い形がベストです。
物件によっては、非常に地形が悪いことがあります。
このような物件では、家賃交渉をするべきです。
もし同業店の地形が悪かったら、どんな工夫をしているか、よく観察しておきましょう。
⑤:レジ台数など・その店の繁盛度合いを示すもの
店の繁盛度はレジの台数からもわかります。
お客様を待たせないという配慮からレジを多く設置するからです。
他にも、レストランなら、客席数とその充足度、デリバリ-なら宅配用のバイクなどから、その繁盛度がわかります。
このように、5つのポイントを挙げましたがこれは基本的なポイントですので、それ以外にも気づくことがあったら、必ずメモをしておきましょう。
そして、あなたのお店と比較するのです。
その比較したものを順番に検討し、どのように改善していくのかを、お客さまの目線で考えていくのです。
そうすることで、あなたのお店は今以上に繁盛しますし、開業前であれば、良い物件を選択することができるでしょう。