ネイルサロンの経営を成功させるために、開業前に決めておくべき事柄とは?

近年、ネイルサロンを開業しようとする方が一気に増えてきています。

ネイルサロンは自宅の一室でも営業でき、開業の資金が少なくて済むので、挑戦するハードルがかなり低くなっているのです。

 

ただ、簡単に開業できるせいか、ビジネスプランなどを深く考えていない方も多いようです。

そのため、せっかく開業してもすぐにお店を閉めてしまうケースも少なくありません。

 

そんなことにならないよう、ここではネイルサロンを開業して成功するためのコツをいくつか紹介していきましょう。

 

目次

サロンの基本的な事業計画を組み立てる

開業資金額少なくて済むネイルサロンでも、事業計画は必ず作らなければなりません。

毎月の売上や来店客数を設定し、経費としてかかる費用や得られる利益などを具体的にイメージしておく必要があります。

これができていないと、ただノリで開業しているのと何も変わりないのです。

 

また、店舗を借りる場合は、お店の規模や内装についても考える必要があります。

 

・何坪のお店が必要なのか

・施術スペースは何人分必要なのか

・家賃の予算はいくらか

・お金を借り入れる必要があるのか

 

といったことを事前に固めた上で、開業に向けて準備を進めなくてはなりません。

 

事業計画も無しに開業するということは、地図もなく方角も分からないのに目的地に向かうようなものです。

よっぽど運が良くない限り、失敗するのは目に見えています。

 

サロンのターゲットに合わせたメニューが必要

事業計画に加え、開業前にネイルサロンのターゲットを明確にイメージしなくてはなりません。

なぜなら、ターゲットに合わせてメニューや価格を設定する必要があるからです。

 

たとえば、ネイルに詳しいOLをターゲットにするのなら、最新の技術が必要かもしれません。

また、仕事帰りによれる時間帯まで営業していることも重要となります。

 

しかし、ネイル初心者の主婦をターゲットにするなら、最新の技術よりも「安心感」が重要になります。

また、お子さんがいても通えるようキッズスペースが必要にもなりますね。

学生がターゲットなら、価格も安めに設定する必要もあるでしょう。

このように、ターゲットごとに必要となるメニューや店舗の内装が、大きく異なってくるのです。

 

特に内装は、一度作ってしまうとなかなか変更がききません。

また、メニューや価格がコロコロ変わっては、お客様がいつまでも定着してくれないでしょう。

だからこそ、開業前にターゲットまで明確にして準備を進めることが重要となります。

 

サロンのウリを明確に打ち出す

事業モデルやターゲットを明確にしてメニューを整えたとしても、残念ながらお客様は来店してくれません。

なぜなら、お店のことを誰も知らないからです。

そこで、チラシやインターネット、フリーペーパーなどを活用して、集客を実施する必要があります。

 

このときに重要となるのが、あなたのお店ならではのウリです。

最近ネイルサロンがどんどん増えてきていますが、どこも似たようことをアピールしています。

たとえば、、、

 

・爪に優しい施術

・オフ無料

・当日予約OK

 

といった感じです。

これではお客様は、どのネイルサロンが自分に合うかまったく分からないのです。

 

そこで、あなたのお店の優位性を見つけ、他店との違いとしてアピールする必要があります。

この優位性というのは、技術的なことでなくてもOKです。

 

たとえば、「指が太くても似合うネイルデザインを実現」とアピールすれば、指が太くてネイルが似合わないと感じている人に確実にアピールできます。

このようなターゲットに合わせた訴求は、具体的にすればするほど響くので色々と考えてみてください。

 

常連客やお得意様を増やすには価値提供が重要

ネイルサロンの経営においても、リピーターの獲得は非常に重要です。

リピーターが増えれば増えるほど、ネイルサロンの経営は安定し非常に楽になります。

 

新規客にリピートしてもらい、お得意様までなってもらうためには、ネイルサロンが提供する価値が非常に重要となります。

「支払った価格以上の価値がある」とお客様に思ってもらえなければ、リピートしてもらうことは難しいのです。

最低でも価格と同等以上の価値を提供できなければ、お客様は離れていってしまいます。

 

だからと言って、価格を安くすればいいというものでもありません。

価格を安くすればするほど利益を圧迫して、適切な施術ができなくなるおそれがあります。

お客様は安くても質のいいネイルを期待しているので、品質が下がれば安くても価値を感じてもらえることはできないのです。

 

また、値段を下げているからといって品質まで下げてしまっては、集客にとって逆効果になるおそれもあります。

「腕の悪いお店」という評判が広まってしまうことも考えられるので、値下げをするとしても品質は確保しなければなりません。

 

ネイル以外のサービスで価値を水増しする

ネイルサロンの価値は、施術だけで決まるわけではありません。

店内の雰囲気やちょっとした情報、施術中の会話なども立派な価値として感じてもらうことができます。

 

たとえば主婦をターゲットとしているのなら、以下のようなことがメリットとなり得ます。

・近所の飲食店や安いスーパーなどの情報

・ちょっとしたマッサージの無料提供

・リラックスできるプライベートな空間

・スタッフとの何気ない会話

・子連れでも通える安心できる店内

 

このように、価値が積み重なれば積み重なるほど、値段で評価されなくなります。

「あのネイルサロンは安くはないけど良い」という評価を得ることができるようになるのです。

そうなると、客単価を維持したままでも、リピーターを獲得できるようになります。

 

ただし、お客様によって価値を感じる部分は様々です。

良かれと思ってやったことで、お客様の気分を害してしまっては元も子もありません。

そのため、お客様がどのようなことを求めているのか見極めることも、価値を提供する上ではとても重要な技術となります。

 

ネイルサロンでもお客様の声は重要

ネイルサロンにおいても、お客様の声は最高の集客ツールとなります。

第三者が実際に施術を受けて満足している様子は、信頼性が抜群に高いのです。

お店が広告などでどれだけ良さをアピールしても、信頼性という面でお客様の声にかなうことはありません。

 

作品集としての指先の写真はもちろんですが、できればスタッフとの写真も撮らせてもらうことがベストです。

笑顔でスタッフと写る写真を作品集に掲載すれば、それだけでも安心感と信頼性が一気に高まります。

お客様にいただいた声も同時に作品集に掲載して、安心と信頼をお客様に提供してください。

 

お客様の声は、当然チラシやフリーペーパーなどの広告にも最大限活用できます。

似たような訴求のネイルサロンが多い中、他社との違いをアピールする武器ともなるので、常連さんに掲載許可を得るよう動くことも大切です。

 

また、お客様自身のSNSで写真をアップしてもらうことも効果的です。

店名を載せて写真をアップすることを条件としてプレゼントを準備しておけば、より多くの方に紹介してもらうことができるでしょう。

 

ネイルサロンの開業前に提供する価値を決めておく

このように、ネイルサロンを開業するなら、集客から逃げることはできません。

集客から目を背けてしまうと、お客様が来店することはなく、最後にはお店が潰れてしまうのです。

せっかく開業したネイルサロンを長く続けていくためにも、集客のことは常に意識しておかなければなりません。

 

また、ネイルサロンに限らず、ビジネスにおいてリピーターの存在は不可欠なものです。

いくら新規客をたくさん集めたとしても、それだけでは安定した経営は不可能なのです。

そのため、集客だけでなく、リピートしてもらえるお店を作ることがネイルサロンにも求められます。

 

あなたが、お客様の求める価値を提供できれば、おのずとリピーターは増えてくるでしょう。

ぜひ、お客様の立場で考えて、提供すべき物を考えてみてください。

 

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この記事を書いた人

これまで、20代前半より8店舗のお店をオープンしてきました。銀行などから融資を受けることなく無借金で10年以上経営するも、自分の将来が見えなくなってしまったため、全て従業員や知人に売却。

その後、店舗の開業、店舗展開に携わり、これまでオープンしてきた店舗は100を超えます。

また、集客の専門家でもあるため、全国各地より『集客支援』の依頼が絶えず来ており、これまでサポートした個人事業主・企業様は500件以上となっています。

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