サロンの売上を伸ばすためには、客単価のアップも欠かすことのできない要素です。
客単価アップが実現できれば、利益を大幅に増やすことにもつながります。
そうはいっても、特にサロンの場合、客単価アップはなかなか難しい取り組みです。
いくつかメニューをオススメしても、なかなか成約には結びつきにくいものです
また、無理にオススメすると、お店の印象を悪くしてしまいかねません。
そこでここでは、無理なく単価アップにつなげることができる施策をいくつか紹介していきましょう。
金額を伏せてオプションを進めるのはNG
客単価アップのよくある手法として、施術中に追加の施術をオススメするというものがあります。
たとえば、フェイシャルエステ中に超音波エステもオススメするといった感じです。
もし追加で頼んでいただければ、簡単に客単価をアップすることができます。
ただ、ほとんどの場合は施術のメリットばかりお伝えして、金額がないがしろにされています。
値段が分からないと、お客様は頼むことに不安を感じてしまいます。
そのため、なかなか成約まで至らないことがほとんどです。
また、値段が分からないままお願いした場合、会計時にトラブルになるおそれもあります。
値段を聞いて、お客様としては「そんなに高いとは思わなかった」となるわけです。
トラブルにまでは発展しなくても、お客様に不満が残ることは確実しょう。
お客様に不満を残してしまっては、再来店していただくことは非常に難しくなります。
少しの客単価アップを狙って、大切なリピーターを失ったのでは全く意味がありません。
オプションを組み合わせたコースを準備しておく
では、どのように追加の施術をオススメして、客単価アップを実現すればよいのでしょう。
最も重要なことは、施術のメリットだけでなく、金額まできちんとお伝えするということです。
それだけでお客様としては、安心して頼むことができるようになります。
安心という面では、オプションを組み合わせてコースを準備することも非常に効果的です。
コースを準備しておけば、事前に内容と値段が一目瞭然なので、お客様が安心してオーダーすることができます。
コースを用意していない場合、色々と組み合わせるのが面倒になり、基本の施術のみオーダーするという方が少なくありません。
そこで、事前にオススメのオプションを組み合わせたコースを作っておけば、お客様は簡単によさそうなコースを選択することができるのです。
コース内のメニューをランクアップさせる場合は、「+〇〇円」といった感じで提示すればお客様がグレードアップしやすくなります。
さらにコースには、お得感を演出する効果も期待がもてます。
単品で頼んだときとの価格差も明記しておけば、セットメニューが選ばれやすくなるでしょう。
店内POPを活用する
コースメニューを作ったなら、そのことをお客様に広く告知する必要があります。
WEB上に掲載することはもちろんですが、店内POPでも来店するお客様に知らせるようにしましょう。
もしかしたら、来店したお客様がPOPを見て、コースメニューにランクアップしてくれるかもしれません。
POPによりアピールは、口頭でオススメするより効果を発揮する場合もあります。
なぜならお客様は、売り込まれるのを非常に嫌がるからです。
買おうと思っていたものですら、売り込まれると買うのを止めてしまうこともあるほどです。
POPなら、自らの意思で購入を決断したと思ってもらえます。
また、施術の効能を掲示して、お客様に予備知識を持っていただくこともPOPの重要な役割です。
いくら優秀な施術であっても、効果が不明なものをお客様はオーダーしてくれません。
スタッフが直接説明することもできますが、それでは売込みっぽく聞こえてしまうこともあるでしょう。
売り込みに感じず、さりげなく施術の効果を知ってもらうためにはPOPが最も効果的なのです。
コースメニューやオプションのPOPと合わせて、効果なども掲載するようにしてみてください。
店内POPを作成する際のポイント
店内POPを作成する際は、お客様目線で作ることが大切です。
お店側がアピールしたいことばかり並べては、内容を読んでもらうことが難しくなります。
読んでもらえなければ、当然追加のオーダーをしてもらうことも難しくなるでしょう。
読んでもらえるPOPは、お客様が抱える課題に焦点を当てています。
たとえばヘッドスパなら、「頭皮のべたつきが気になる」「季節の変わり目にフケが気になる」といった感じです。
このような課題の解決策として、ヘッドスパがどのような効果を発揮するかをPOPで表現すればいいのです。
もしくは、「髪のツヤが蘇り友達に褒められる」という風に、一歩踏み込んだ体験をアピールすることも効果的です。
暗に「髪にツヤがなくなった」という課題の解決も表現できるので、多くの方の注目を集めることができるでしょう。
よくある「ヘッドスパ1500円」みたいな感じのPOPでは、目にしたとしても全く魅力的ではありません。
これでは、なかなかオーダーにつながることはないのです。
お客様の望んでいることを表現し、POPを作ってみてください。
エステサロンの客単価を上げるために
客単価アップが実現できれば、利益をより多く残すことができるようになります。
順調に利益を残すことができるようになれば、多店舗展開も夢ではなくなるでしょう。
サロン経営で成功するためには、客単価アップも大きな課題といえます。
とは言え、スタッフにノルマを課すような施策では、無理な客単価アップに走ることも考えられます。
そんなことをされては、お店の評判を落としてしまいかねないのです。
客単価アップを考える場合、無理なく実現することが非常に重要となります。
うまく商品をオススメすることができれば、お客様の満足度を向上と客単価アップを同時に実現することも可能なのです。
ぜひ、お客様が「欲しい」と思える商品の勧め方を、色々と考えてみてください。