サロンの売上を伸ばし、経営を安定させるためには、様々な販促キャンペーンを考えなければいけません。
何も販促活動を行わなければ、あなたのサロンに来店するお客様はほとんどいなくなってしまうのです。
特に開店直後では、販促活動なしではお店のことを知る人は皆無と言っていいでしょう。
そこでここでは、サロンで使える販促キャンペーンをいくつか紹介していきましょう。
お得意様が誰か正確に把握することが重要
サロンにとって最も重要なお客様は、頻繁に通っていただき多くのお金を使ってくれる方です。
俗に言う、お得意様という方ですね。
サロンの経営は、お得意様が存在するからこそ成り立つといっても過言ではありません。
そこでまずは、どのお客様がお得意様か正確に把握する必要があります。
そして、お得意様が他のサロンに離れていかないよう、継続的にフォローしなければなりません。
お得意様は来店頻度も多いため、「調べなくても把握している」と考えがちですが本当にそうでしょうか?
あまりしゃべらないなどの理由で目立っていませんが、実はお得意様だったというお客様が意外と多かったりするものなのです。
そこで、来店頻度や利用金額を数値化して、きちんとお得意様を抽出することが重要となります。
お得意様を把握するには、RFM分析というものが良く使われます。
これは、「Recency:直近ご利用日」「Frequency:来店頻度」「Monetary:利用金額」という3つの項目を5段階で評価し、お客様をランク付けするというものです。
一度試してみて、あなたのサロンのお得意様が誰かしっかりと把握してみてください。
お得意様を離さないための施策とは?
お得意様が誰か明確になったからといって、それだけでは不十分です。
お得意様が他のサロンに浮気しないよう、様々な策を講じる必要があります。
お得意様を離脱させないためには、特別扱いすることが最も有効です。
特別扱いを受けることで、「お店に大切にされている」とより深く感じることができ、他のサロンに目も向けなくなるのです。
具体的な特別扱いの方法は、VIP客限定の割引などを設けると効果的です。
良くありがちなケースが、新規集客でばかり割引を提供して、常連さんには何のメリットもないという状態です。
これでは、売上に貢献してくれている常連さんがなんとなく損に感じてしまいます。
その結果、割引サービスが優遇される他のサロンに移られてしまうというわけです。
だからこそ、お得意様には特別な割引などを準備する必要があります。
えこひいきに感じるかもしれませんが、お客様も売上に貢献する人が優遇されることは感覚的に分かります。
そのため、不平等感が問題になることもありません。
それどころか、VIP割引を公言しておけば、新規のお客様が通うモチベーションにもつなげることができます。
お得意様に離脱されることなく、さらにリピート対策としても効果を発揮するのでぜひ試してみてください。
自然とリピートを生むフォローの方法
お客様にお得意様になってもらうためには、まずはリピートをしてもらう必要があります。
そこで、サロン側が積極的にフォローを実施して、リピートを生み出すことが重要です。
リピート対策がうまく行けば、サロンの経営は一気に楽になります。
最も手軽に実践で斬るリピート対策は、メールやLINEで情報やクーポンを送るという方法です。
まずは、スペシャルクーポンを提供して、メールアドレスやLINE@に登録してもらいましょう。
その後は、定期的にお手入れの情報や役立つ情報を配信していきます。
本当のお客様が欲している情報を届けるために、顧客カルテは徹底的にこだわるようにしてください。
間違っても、売込みばかりのメールを送ってはいけません。
ただし、新規のお客様に送るメールには、あまり個人的な話しを盛り込まないようにします。
関係性もそこまで構築できていないでしょうから、いきなりプライベートなことを言われると引いてしまうおそれがあります。
それから、定形文も避けなくてはなりません。
一斉に送られたメールと感じた瞬間、お客様は読む気をなくしてしまいます。
季節的な需要をうまく取り込む方法
サロンには、成人式のように需要が一気に増える時期があります。
サロンにとっては、ボーナスのような時期ですね。
ただ、需要があるからと何もPRをしないと、せっかくのチャンスを最大限活用できません。
ここでは、需要が拡大する時期のキャンペーン手法をいくつかまとめて見ました。
当日だけを狙わない
成人式のようなイベントは、当日に着付けやメイクなどの対応をします、
だからと言って、当日の予約ばかり考えるのは非常にもったいないです。
結婚式では、当日は忙しくて写真が撮れないことから前撮りを行うことも多いです。
このように、イベントでも前日に需要が発生することは十分考えられます。
「前撮りセット」のように、イベントの前日の需要まで考えてキャンペーンを考えてみてください。
プレゼントとしてサロンを使ってもらう
サロンの施術を、プレゼントとして活用してもらうこともできます。
特に成人式のような晴れの舞台なら、効果は抜群でしょう。
特に姪のような親族に対しては、お祝いごとで何をプレゼントするか迷うものです。
そこで、サロンの施術をプレゼント用にパッケージングしておき、いつでも購入してもらえるようにして置くのです。
そして、イベントの時期が近づくと、POPなどで大々的にアピースします。
プレゼントとして渡せるよう、プレゼントボックスのような形で残るものを準備しておくのも効果的です。
「モノ」としてもプレゼントできるようになるので、より喜ばれることと思いますよ。
効率よく物販を行うポイント
サロンにとって物販は、手軽に客単価アップを狙える手段となります。
物販が成功すれば、時間と手間をかけることなく利益を上乗せすることができます。
仕入原価はかかりますが、すぐに実践できるのでオススメです。
物販を成功させるポイントは、お店で使っている商品を取り扱うということです。
施術中に商品の良さを実感してもらえるからこそ、購入する確率を高めることができます。
また、商品をオススメするタイミングも重要です。
よく会計時にオススメしがちですが、これでは購入の決断に時間がかかってしまいます。
時間がかかるということは、断られる確率も高まるということです。
最も購入につながりやすいタイミングは、施術している最中です。
施術中は商品の良さを最も実感しているタイミングなので、「欲しい」と思ってもらいやすいのです。
施術しながら商品の効能や特徴も同時にプレゼンすれば、違和感なくオススメすることも可能となるでしょう。
サロンの売り上げを上げるためには販促は不可欠
サロン経営を成功に導くためには、販促キャンペーンに工夫を凝らさなければなりません。
ライバル店舗もキャンペーンに力を入れているでしょうから、負けていてはお客様を獲得することはできないのです。
特に、お得意様やリピーターへのキャンペーンは、非常に重要な意味を持ちます。
なぜなら、新規客をいくら獲得しても、サロンの経営は安定しないからです。
ところが、多くのサロンでは既存客へのキャンペーンはおろそかにされがちです。
と言うことは、既存客へのキャンペーンを充実させるだけでも、ライバルに差をつけることは可能ということです。
既存客に満足してもらえるキャンペーンは、色々と考えられるのでぜひ実践に移してみてください。