・コンセプト作りって何から始めたらいいんだろう?
・そもそも、コンセプトって必要なの?
・どんなコンセプトを作ったらいいんだろう?
・コンセプトってものが良く分かっていないんだけど?
・どこまでやればいいんだろう?
前回上記のような悩みをお持ちの方に向けて、テクニックを5つご紹介しました。
今回は、5つのテクニックについての具体的な内容についてご説明していきます。
テクニック1:業種を考える!
業種選びのテクニックとしては、あなたが情熱を傾けられるもの、飽きないもの、常に考えていられるものが大切です。
テクニックというほどのものではありませんが、これから何十年もやっていくと考えたら簡単には考えてはいけない所です。
何十年もやっていくには情熱は大切なことだとご理解ください。
テクニック2:業態を考える!
業種が決まったら次はどうやって売るかです。
前回にもご説明しましたが、新しい売り方があなたの選んだ業種に価値を与えてくれます。
かといって必ず新しい業態(売り方)を考える必要もありません。
多くの人に支持されている業態(売り方)も選択の中に入れるべきです。
大切なのはそこに至るまでに考え抜いて上での決断であったか?ということです。
考えることをすれば、判断に必要な行動が起こるものです。
例えば、あなたの選んだ業種のお店を見て回るとか、勉強会にいくなど失敗しないための行動が生まれます。
その上での決断であれば自信を持つことが出来るものです。
そうやって後悔のないように業種+業態を決めてください。
コアコンセプト、サブコンセプトを作る前に注意点10箇条を先にご説明しておきましょう。
コンセプト作りの注意点10箇条
①:ブームにとらわれない
②:独りよがりになれない
③:他者から学ぶ
④:売れないものは売れない
⑤:情熱を注げるものをやる
⑥:順番にやらなくてよい
⑦:ひらめきは必ず記録する
⑧:人の真似をしない
⑨:良い点を学ぶ
⑩:時間をかけて考える
とご説明しました。
今回は注意点10箇条の具体的な内容をご説明します。
①:ブ-ムにとらわれない
いわゆる流行りのことですが、流行を追っかけるとどうなるのかあなたの周りの流行しているものを想像すれば理解できると思います。
一時流行ったものをはすぐに忘れられてしまう危険があります。
それと同様にコンセプトを流行りのことで作るのは危険です。
②:独りよがりにならない
飲食店を利用する人は多種多様なお客さまです。
そしてお店の評価をするのはあなたではありません。お客さまです。
そしてあなたのお店はお客さまで成り立っているのです。そこを忘れてはいけません。
③:他者から学ぶ
開業前に他の店舗を研究しようと考えると、どうしても繁盛しているお店に目がいきがちです。
しかし、それだけでは半分正解で半分間違いです。
繁盛していないお店からも学ぶべきことは沢山あります。
両方を分析する視点から見ていくことを忘れないで学んでください。
④:売れないものは売れない
よくTVなどを見ているとお店の対象がこだわった商品を出しているということで、取り上げられているのをあなたも見たことがあるかもしれません。
ですが、そういったのは取り上げ方が間違ってるのです。
こだわった商品がお客さまが望んだ商品だったから評価されて繁盛しているのです。
そこを勘違いしてはいけません。
なので、あなたが考える視点はお客さまが望んでいる商品はなんなのかを知ることです。
決してあなたのお仕着せの商品であってはいけません。
⑤:情熱を注げるものをやる
④の話に戻りますが、お客さんが望んでいるからということをいい訳にして、だからしょうがなくやっているというのも間違いです。
そこが難しいところではありますが、あなたが情熱を傾けられる商品であり、お客さんが望む商品を考えることです。
それが、お店を長く繁盛させてくれます。
⑥:順番にやらなくてよい
全体を眺めて、出来るところ、考えやすいところから考えてください。
順番通りにこだわって進まずに停滞することの方がよくありません。
誰にでも苦手で考えたくないことはあります。
そこで詰まるよりも気にせずにやりやすいところからやるでいいんです。
⑦:ひらめきはかならず記録する
いざ、コンセプトを考えようと時間を取っているときには浮かばなくても何気ない時に突然浮かんでくると気ってありますよね。
でも、それってほっておくと忘れてしまします。
なので、浮かんだアイディアやひらめきなどは必ず記録してください。
⑧:人の真似をしない
良いところを学ぶことと、真似をすることは違います。
流行っている良い部分を単純に真似ても決して上手くいきません。
⑨:良い点を学ぶ
人は比較でしか物事を評価できません。
なので、あなたが経験したことと流行っているお店のやっていることを比較して、あなたは理解しているのです。
ですがそれは表面的なことにしかすぎません。
なぜあなたが良い点と感じたことが、お客さまに評価されているのか?
その要因を考えることが良い点を学ぶということです。
⑩:時間をかけて考える
すべての整合性が取れるまでじっくり吟味する、きちんと時間を掛けることで、コンセプトに血が通い、自分のものになっていきます。
以上が10箇条の具体的な内容です。
テクニック3:コアコンセプトを決める!
前回、コアコンセプトはお店の価値と説明しました。
もう少し詳しく説明すると、あなたのお店を利用したお客さまにどんな価値を感じてもらうか?なので、ここでは、売る「もの」ではなく売る「こと」がポイントになってきます。
もう一つ、コアコンセプトを決めるときに大切なことは、分かりやすい言葉で表現できるようにすることです。
例えば、牛丼の吉野家のコアコンセプトは、「うまい、やすい、はやい」です。
吉野家は、牛丼という「もの」を手段にして、「うまい、やすい、はやい“こと”」を売っているのです。
このように自店のことを考える前に、他店のコンセプトを分析してみるのも大変参考になります。
試してみてください。
今から、あるお店のコアコンセプトを検討するための、問いを3つ、そしてそれをまとめるとどういった「こと」表現するのかまでの、具体例をご紹介します。参考にしてみてください。
問いは、あなたのお店のコアコンセプトを作る際にも同じです。
「問い1、あなたがやりたいと思う店の料理はどんなもの?」
*料理名ではなく料理の価値やイメ-ジや特徴
・健康的でやさしい料理
・野菜や魚の素材を生かす
・採れたて感や鮮度をアピ-ルする
・盛り付けは楽しく、食べることの喜びを伝える
「問い2、あなたがやりたいなと思う店はどんな雰囲気?」
*店舗の内装やお客さまの雰囲気などお店全体の雰囲気
・故郷に帰ったような、ホッとできる空間
・料理同様、人工的でなく素材を感じられる店内
・賑わいを感じられる楽しい雰囲気
・くつろいだ時間を過ごせるように靴は脱ぐ
「問い3、あなたがやりたいなと思う店はどんな接客?」
*接客に欠かせないこと・働く人のイメ-ジ
・かしこまらず、気軽で明るい接客
・いつも笑顔で、心を癒してもらえるような接客
・細かな心配りで、お客さまに小さな幸せを提供できる接客
・「ここにくると元気になる」といわれる接客
問い1~3の内容を踏まえて
お客さまはお店のどんな「こと」にいいなあと共感しますか?
・仕事で疲れていても、ここにくると元気になれる「こと」
・食材への不安がなく、健康な食事ができる「こと」
・くつろげる雰囲気で、ゆっくり時間を過ごせる「こと」
・働く人の最高の笑顔が、人の心を和ませてくれる「こと」
以上のことからコアコンセプトは、
ここに来ると田舎に帰ってきたような安心感を覚えてもらい、仕事の疲れや溜まったストレスからの開放出来るような「食」「空間」「人」を創造し提供していく。
温かく・懐かしく・健康的な料理で「ゆるり」とした時間を過ごせるお店とする
あなたのお店のコアコンセプトを作るときの参考にしてみてください。
テクニック4サブコンセプトを作る
サブコンセプトはコアコンセプトを実現する手段として、8つの手段があると挙げました。
それは、このような手段でしたね。
①:顧客コンセプト
②:立地コンセプト
③:商品コンセプト
④:価格コンセプト
⑤:店舗コンセプト
⑥:接客コンセプト
⑦:販促コンセプト
⑧:時間コンセプト
今回はそれを置き換えて説明したいと思います。
①:顧客コンセプトは、誰に売るのが一番よいのか?
②:立地コンセプトは、どこで売るのが一番よいのか?
④:価格コンセプトは、その「こと」はいくらの価値があるのか?
⑦:販促コンセプトは、それを売るためにどんな販促促進が必要なのか?
⑧:それを売るのに最も適した時間はいつなのか?
③、⑤、⑥は特に重要なので別にしました。
③⑤⑥をまとめた説明が以下になります。
・お金を支払うだけの価値があり
・それは他店が簡単に真似できないもので
・それがお客様に取って魅力的なもの
いかがでしたでしょうか?
ぜひ参考にしてください。
あなたのお店が繁盛することを心より応援しています。